学会について

第6回(2009年度)日本アレルギー学会学術大会賞受賞者

第6回日本アレルギー学会学術大会賞は、第21回春季臨床大会、第59回秋季学術大会において発表された未発表の研究業績を対象として、学会誌および学会ホームページで公募、応募者6名について、2010年3月26日の学術賞選考委員会にて選考を行い受賞候補者2名を選出、5月7日の理事会において、下記のとおり受賞者を決定しました。
授賞式は、5月7日第22回春季臨床大会時の総会にて行われました。

受賞者(敬称略 五十音順)

白石裕士(佐賀大学医学部分子医化学分野)
「細胞外マトリックスタンパク質ペリオスチンを標的としたアトピー性皮膚炎治療の試み」
  ◆受賞論文:Allergology International Vol.61 No.4掲載
受賞理由:本研究は、アトピー性皮膚炎(AD)病態形成における細胞外器質蛋白periostinの重要性を、患者皮膚組織の免疫染色、periostin欠損マウス、皮膚細胞培養の3つのシステムを用いて検討し、線維芽細胞から産生されるperiostinが、皮膚角化細胞からのTSLP、TNFa等の誘導を促し、樹状細胞等の免疫担当細胞の働きを介してTh2型免疫反応を増幅・持続させることでAD病態形成に関与することを明らかにした。
本研究は、AD病態形成にはperiostinの関与が重要であり、これが治療ターゲットともなり得ることを明らかにした優れた研究である。
松本久子(京都大学医学部呼吸器内科)
「遷延性・慢性咳嗽患者の咳嗽誘発因子と病態との関係」
  ◆受賞論文:Allergology International Vol.61 No.1掲載
受賞理由:本研究は、遷延性あるいは慢性咳嗽患者を対象とし、その咳嗽誘発因子を前向きに調査し、原因疾患による誘発因子の違いを検討した研究である。その結果、喘息性咳嗽例では冷気や疲労ストレスが誘発因子となり、季節性も有することが明らかになった。また、後鼻漏を誘発因子とする例では呼気NOが高値であり下気道炎症の関与が推定された。更に、花粉やカビを誘発因子とする例ではアトピー素因が咳出現に関与することも明らかになった。
本研究は、外来受診の多い慢性・遷延性咳嗽患者の臨床的に重要な病態を解明した優れた研究である。

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