学会について

第5回(2008年度)日本アレルギー学会学術大会賞受賞者

第5回日本アレルギー学会学術大会賞は、第20回春季臨床大会、第58回秋季学術大会において発表された未発表の研究業績を対象として、学会誌および学会ホームページで公募、応募者9名について、2009年3月27日の学術賞選考委員会にて選考を行い受賞候補者3名を選出、6月3日の理事会において、下記のとおり受賞者を決定しました。
授賞式は、6月4日第21回春季臨床大会時の総会にて行われました。

受賞者(敬称略 五十音順)

青木 悠(群馬大学大学院医学系研究科病態制御内科学呼吸器・アレルギー内科)
「新規抗炎症脂質メディエーターResolvinE1のTh2系疾患モデルへの作用」
受賞理由:本研究者は新規抗炎症性脂質メディエーターResolvinE1の作用をマウス喘息モデルを用い解析した。その結果、ResolvinE1は感作フェーズ、或はチャレンジフェーズのいずれの投与によっても、気道炎症と気道過敏性を抑制した。
本研究は、ResolvinE1は従来示されていた炎症の収束に関与するだけではなく、炎症の早期の段階にも作用し、炎症の惹起を制御する可能性を示す優れた研究である。
鈴木修一((独)国立病院機構下志津病院アレルギー科)
「麻疹の流行した中学校生徒における、スギ感作と修飾麻疹発症・尿中コチニンとの関連」
受賞理由:本研究者は麻疹ウイルス感染における鼻粘膜傷害要因であるアレルゲン感作と受動喫煙の役割を検討した。その結果、修飾麻疹発症群では非発症群よりもスギ特異的IgE抗体価と尿中コチニン濃度レベルが有意に高かった。
本研究は、ウイルス感染防御におけるアレルギー性気道炎症と受動喫煙による気道上皮の傷害の役割を示した優れた研究である。
山田裕美((医)土屋小児病院小児科/獨協医科大学小児科)
「痰中Creola BodyはRSV細気管支炎においても存在する」
  ◆受賞論文:Allergology International Vol.59 No.4掲載
受賞理由:本研究者は乳児RSV細気管支炎における痰中Creola Body(CrB)の有無と、罹患後5年間の前方視的調査で喘息発症を検討した。その結果、乳児のRSV細気管支炎において、痰中CrBが高率に存在することを初めて見出した。さらに、乳児RSV細気管支炎時の痰中CrBの存在はその後の反復性喘鳴や喘息発症のリスク因子であることを示した。
本研究は、乳児RSV細気管支炎とその後の小児喘息発症との関係を検討した優れた研究である。

 

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