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キャリア形成について(内科)

更新日時:2018年5月17日

アレルギーに関心を持っておられる内科の先生は、どのような専門臓器分野にも割とおられるものと思います。そして自分自身が花粉症をはじめとして、いずれかのアレルギー疾患を持っているという方はかなり多いはず。喘息や花粉症、じんましんなどのcommon diseaseは、それぞれ専門の科に患者が受診するとは限らず、内科の外来で診療・対応することも多い重要疾患です。

現行の制度でも新しい専門医制度の下でも内科学会が1階であり、サブスペシャルティー領域(アレルギー学会も含まれます)は2階に位置しています。なお、内科以外に小児科、皮膚科、耳鼻科、眼科の各学会も1階にあります。

内科を専攻する医師は、内科認定医(新制度では内科専門医)を取得した後、サブスペシャルティー領域の知識や臨床経験を踏まえてその専門医資格を申請し受験するという流れとなります。アレルギー専門医の資格を、サブスペシャルティー領域の唯一の専門医資格として取得する方も、複数のサブスペシャルティー領域専門医のうち1つとして取得する方もおられると思いますが、どちらかというと複数のサブスペシャルティー領域の専門医を目指す方が多いだろうと思われます。アレルギー専門医と呼吸器専門医あるいはリウマチ専門医を組み合わせることが多いです。これ以外の組み合わせもありえますが、今後学会HPで公表される情報で、アレルギー専門医の申請に必要な条件をご確認下さい。

キャリア形成の実利的な観点からは、アレルギー学会で活動したりアレルギー専門医の資格を取得することは役に立ちます。1臓器の疾患だけでなく複数臓器あるいは全身の疾患にまで配慮して診療する姿勢が身に付きますので臨床の幅が広がります。複数のサブスペシャルティー専門医の資格を取得することも望ましいと考えます。アレルゲンを見出し、接触を避けるよう日常生活の細々したことにも気を配って指導する姿勢は、病院において必須な安全管理対策に通ずるものがあり、医療現場で確実に大切にされる存在となります。

アレルギー専門医に結びつく1階部分の診療科は内科の他に小児科、耳鼻科、皮膚科、眼科と多岐にわたっているだけでなく、アレルギー学会には基礎研究者の比率が高いことも特色です。アレルギー学会で活動することで他の基本領域の医師や基礎研究者と交流することができます。このことも、貴重な体験になりますし、興味や診療の幅を広げる効果があるものと思います。

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