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キャリア形成について(眼科)

更新日時:2018年5月17日

眼科は視覚器である眼球とその周囲組織を対象とする診療科で、特殊な検査器具を多く用いたり、全て顕微鏡下で手術を行う外科系診療科であることなどから、専門性が高いと同時に、少しとっつきにくい印象もあるかもしれません。しかし、実際に眼科の臨床は特に難しいというところはなく、特に角膜、水晶体や眼底所見などの臨床所見がほぼ全て目の前にみることができることが大きな特徴です。視力を扱う関係で、治療の結果がすぐに現れることも大きなやりがいと感じる眼科医が多いのも事実です。
アレルギー疾患は眼科の臨床でも、屈折異常と並んで外来診療で最も多い疾患であり、近年、環境の変化などの影響を受けて、患者数も増加傾向にあります。眼科専門医でアレルギー専門医を持つ医師は多くはありませんが、アトピー性皮膚炎に伴う合併症の治療や重症例に用いられるステロイド点眼薬などには眼科医でないと対応できない点も数多くあります。

眼科専門医の研修期間は4年間で、専門医を取得できますが、眼科にはサブスペシャルティー領域はないので、早めにアレルギー学会に入会すれば、アレルギー専門医の取得の近道です。専門医試験の問題には眼科領域からの出題もあり、それほど難しくはありません。眼科を専門として志向される方や、すでに眼科専門医を持っていて、これからサブスペシャルティーとしてのアレルギー領域に興味を持たれる方はどうぞ、アレルギー学会に入会して専門医への道を進まれることをお勧めします。

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