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キャリア形成について(小児科)

更新日時:2018年5月17日

基本的に、小児科医はgeneral physicianとしての能力が求められます。そのために、小児科医として、一般病棟および外来でアレルギー疾患・呼吸器疾患・感染性疾患・内分泌代謝疾患・血液腫瘍疾患・消化器疾患・腎泌尿器疾患・循環器疾患・神経疾患など、周産期センター新生児部門で新生児疾患・循環器疾患・先天異常疾患と「小児のあらゆる疾患」をもれなく経験することが重要です。さらに、疾患の知識とチーム医療・問題対応能力・安全管理能力を獲得し、家族への説明と同意を得る技能を身につけることが必要です。そして、「子どもの総合診療医」、「育児・健康支援者」、「子どもの代弁者」、「学識・研究者」、「医療のプロフェッショナル」の5つの資質を備えた小児科専門医となることを目指します。この小児科専門医は初期研修2年+小児科入局後の後期研修3年の合計5年で試験を受けることができます。その後は、小児科医として自分の専門領域subspecialtyを持ち経験を深めていきます。その中で、特に小児のアレルギー疾患は増加しており、治療を必要とする患児が多数います。疾患としては、乳児期からアトピー性皮膚炎や食物アレルギーが発症し、その後アレルギーマーチにより気管支喘息やアレルギー性鼻炎も併発してきます。そのため、subspecialtyとして、小児のトータルアラジストとして、小児科のみならず、小児の皮膚科や耳鼻科の役割も果たすようになります。また、上記の様々な多くのアレルギー疾患を診れるアレルギー専門医になることは、大変やりがいのある仕事と考えます。アレルギー専門医は、本学会に5年以上所属し、小児科専門医取得2年後に試験を受けることができます。さらに、アレルギー専門医として、アレルギー発症機序の解明や治癒に対する治療方法など、基礎から臨床研究において重要な課題が残されています。すなわち、小児のアレルギー疾患は臨床と研究の両面から興味深い小児疾患の一つだと言えます。

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