2024年5月13日
日本アレルギー学会
会員および関係者 各位
日本アレルギー学会
理事長 海老澤 元宏
機構認定専門医特別委員会
委員長 鈴木 慎太郎
新専門医制度に向けた近況について(ご報告)
日本アレルギー学会の専門医制度は、当面は現行の専門医制度で運用していくこととして2023年11月10日にご案内しておりますが、その後の移行に向けた近況についてご報告いたします。
2023年 8月 第1回機構認定サブスぺシャルティ領域懇談会
(複数の基本領域からなるサブスぺシャルティ領域のためのコンセンサスが示された。)
2023年12月 日本専門医機構サブスぺシャルティ領域検討委員会 委員長、副委員長と面談
2024年 3月 日本専門医機構サブスぺシャルティ領域検討委員会 副委員長と面談
2024年 4月 内科サブスぺシャルティ領域連絡協議会 会長、前会長と面談
アレルギー領域は、5つの基本領域(内科・小児科・皮膚科・耳鼻咽喉科・眼科)の中で最も専門医数が多い内科のサブスぺ連絡協議会に加わっていることから、どの基本領域出身であっても内科の2階部分としての共通の症例経験が強く求められてきましたが、昨年8月に機構から“複数の基本領域からなるサブスぺシャルティ領域のためのコンセンサス”についての懇談会が行われ、初めて基本領域を横断したサブスぺ領域に対する具体的な基準が示されました。
特に機構サブスぺ検討委員会の委員長・副委員長との面談および内科サブスぺ連絡協議会会長との面談まではサブスぺ領域の取り扱いについて、機構内部での統制が取れていない状況であったため当学会では暫く静観することが妥当と判断してきました。今般の機構サブスペ検討委員会の委員長・副委員長との面談および内科サブスぺ連絡協議会会長との面談により、アレルギー領域の新制度への移行に展望が開けたと機構認定専門医特別委員会において判断しましたので、機構認定アレルギー領域専門医の実現に向けて尽力していくこととします。
ただし、カリキュラムの症例経験100例のうち60例以上を5基本領域で横断した共通項目とすることが新たな基準で示されており、この共通の症例経験がTotal Allergistを目指すうえで最も重要かつ懸案事項であることから、更に検討を進め、適宜機構サブスぺ検討委員会や内科サブスぺ連絡協議会と詳細を詰めていきながら整備基準およびカリキュラムを機構に提出する所存でございます。
以上、新専門医制度に向けた近況についてご報告させていただきます。